2025/07/15 お知らせ
命を守る「声かけ」
命を守る「声かけ」
― 夏の訪問介護にできることー
こんにちは。自費訪問型 生活支援事業所「ぴーすくら」です。
年々厳しくなる夏の暑さ。今年も各地で「危険な暑さ」「命に関わる高温」といった言葉がニュースを賑わせています。
2024年8月の全国熱中症搬送患者は32,806人、その中でも高齢者は57%でした。そのうち多くが エアコンを使っていなかった高齢者 でした。
その理由はさまざまですが、多くの方に共通していたのは、
「暑さを感じにくい」「冷たい風が苦手」「電気代が気になる」など、無自覚のままリスクにさらされていたということです。
こうした命の危険を防ぐために、私たち訪問介護ができる最も大切なこと。
それが「声かけ」と「見守り」です。
「声かけ」は、暮らしの中の“気づき”を生む
高齢になると、自分の体調の変化に気づきにくくなることがあります。
喉の渇きを感じづらくなったり、暑さを感じにくくなったり。
それでも、「まだ大丈夫」「私は平気」と、無理をしてしまう方は少なくありません。
そこで、私たちが訪問したときに行う、さりげない声かけが命を守る第一歩になります。
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「今日は少し暑いですね、冷房つけてますか?」
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「お水はちゃんと飲めていますか?」
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「少し汗をかいてるようですが、気分はどうですか?」
こんな一言で、ご本人が自分の体調に気づいたり、行動を変えるきっかけになるのです。
「見守り」は、変化を見逃さない“暮らしの保険”
訪問介護では、ただケアをするだけでなく、日々の様子の変化に気づくことが大切です。
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顔色が悪い
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いつもより声に力がない
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室温が高くてエアコンがついていない
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飲み物が減っていない
こうした変化を“いつもの状態”と比べて敏感に察知できるのは、定期的に訪問しているからこそです。
そして、その違和感に気づいたとき、すぐに声をかけ、ご家族や医療関係者と連携することが、命を守る行動につながります。
家族が気づけないとき、そばにいる存在として
ご家族が遠方に住んでいたり、仕事で忙しかったりしても、私たちはそばにいる“もうひとつの目”として、ご本人の健康と安全を見守ります。
特にエアコンの使用に対する抵抗感が強い方には、
「暑さは我慢するもの」ではなく、「命を守るために必要なもの」だと、やさしく、何度でも伝え続けます。
一度では伝わらなくても、関係性を重ねる中で変化が生まれることがあります。
それが、訪問介護の強みであり、温かさだと私たちは信じています。
最期まで“その人らしく”生きてほしいから
命を守るための「声かけ」
心の変化に気づく「見守り」
どちらも、派手なことではありません。けれど、どんな高機能な機械にも代われない
” 人にしかできない支援 ”です。
私たち「ぴーすくら」は、
この暑い夏も、ご利用者さま一人ひとりに寄り添いながら、
“見守ること” と “気づくこと”を大切に、介護の現場に立ち続けます。
ご家族が心配な方、ご自身の暮らしに不安のある方、
どんな小さなご相談でもかまいません。お気軽にお問い合わせください。
やさしい声かけと確かな見守りで、命を支える介護を。